コメント:(memo) jan and naomiやGREAT 3、GODでも活動するアーティスト、『Jan Urila Sas』が6年の歳月をかけて生み出したレコード作品。 ラップスチールにインダストリアルな改良を加えた(半)自作楽器「清正」を用い録音された4曲はいずれも光と影が混濁し、本人が制作時にイメージしていたという冥界とこの世の狭間の世界を思わせます。 - 様々な電気信号から発せられるノイズに満ちた音塊は一聴するとその痛烈な凶暴性が前景化しますが、その中にふと垣間見える優しさと暖かさ、哀しみは本作の代えがたい魅力のひとつになっています。 そして、20世紀前夜に生まれた音楽の原始主義を思わせるほとばしるようなエネルギーは、Jan Urila Sasの制作への関心や意欲が飽くなきものであることを窺わせます。 ジャケットはデザイナー・須山悠里によるもの。具象と抽象の間をいくようなモノクロのイメージをあしらった、レコードに刻まれた音と呼応する質感を持ったものになりました。 Recorded by Jan Urila Sas At Studio Noah Hatsudai Mixed by Jan Urila Sas Mastering Katsunori Fukuoka (Flysound Co.) Art direction & design by Yuri Suyama ■Jan Urila Sas プロフィール:2015年12月に、Jan Urila Sas名義によるソロ作品『Blue Angles Of Santa Monica』をリリース。 絶え間なく変化を続ける東京の中で研ぎ澄ましてきた独自の感性によって産み出される表現の世界観は、音楽だけにとどまらない芸術領域の世界の中で、孤高の存在感を示し、躍動している。 また、Naomiとともに結成したデュオである、jan and naomiでは、“狂気的に静かな音楽”といった、新たなミュージック・スタイルを確立し、儚く切ないメロディーセンスで多くのリスナーを魅了し続けている。 ■トラックリスト: M1. 3 M2. She Wolf M3. Palm M4. Painting of Tohru