コメント:(memo) ●ボブ・モールド(ハスカー・ドゥ、シュガー)の1年半振りとなる2020年ニュー・アルバム! 前作『サンシャイン・ロック』の前向きな陽に対する怒り狂う陰のアルバム『ブルー・ハーツ』。 ●『Blue Hearts』はBob Mouldの40年に渡るキャリアの中でも最もストレートに対決的な作品であろう。そこには、これまでに一気に書いたプロテストソング群の中で最もキャッチー、と本人が語る14曲が収録されている。アルバムのプロデュースはMould自身で、かの有名なシカゴのElectrical Audioで長年のコラボレーター、Beau Sorensonとレコーディングはおこなわれた。バッキングにはドラマーのJon WursterとベースのJason Narducyを再フィーチャー。現在の日々の問題を捉えながら、ベテランのシンガーソングライターによる画期的な過去に頷いた内容へと仕上がっている。Rolling Stone誌によると前作『Sunshine Rock』はMouldの”猛烈な幸せ”を表現した作品であったが、『Blue Hearts』は怒りで煮えくり返った辛辣な作品である。まさに、前作の前向きな陽に対する怒り狂う陰のアルバムである。 ●米ニューヨーク生まれのBob MouldはHüsker Dü(80年代)やSugar(90年代)での活動でも知られるギタリスト、ヴォーカリスト、ソングライターだ。80年代後半からはソロでの活動も開始。1989年にはデビュー・アルバム『Workbook』を Virginよりリリースする。2012年にリリースされたMerge Records移籍第一弾、通算10枚目のアルバム『Silver Age』が高い評価を獲得。2014年の11枚目のアルバム『Beauty & Ruin』は全米チャートの38位を記録した。その後も同レーベルより『Patch the Sky』(2016年)、『Sunshine Rock』(2019年)とリリースを続けている。