コメント:(memo) ・バンドによる自主制作リハデモテープ。当時のアンダーグラウンド・DIYスタイルにこだわったデザイン。DEATH BY NARU ミニZine付き。ステッカー付き。 (以下、CUNTSのウッチーによる解説文。) 出た!説明不要なそうそうたるメンバーにより結成された『新人』バンド・Gravavgrav!自らをBored(=退屈な) Death Metalと称しながら、全く飽きさせることのないキョーレツな古学校死亡金属を奏でる確信犯バンドの最新リハーサルデモ!"Death By Naru"と銘打ったミニファンジンとステッカー付き! 静岡にいた学生時代から通販を利用させてもらっていて、このレーベルとex.京都/千葉なBloodbath Recordsがなければ人生変わっていたと確信しているディストリビューション・レーベルこそ、日本が世界に誇るグラインドコア/デスメタルレーベル・Obliteration Recordsなのですが、そのレーベル主催であるNal氏から『新バンドを始めた』と聴いたのは今年4月のこと。C.S.S.Oをはじめ、もちろんButcher ABCでも活躍するNal氏の新バンドということでその始動をとても楽しみにしていたのですが、Nal氏の脇を固める布陣がこれまたキョーレツで腰を抜かししました! Gravavgravのメンバー構成は以下の通り↓ Nal (Vo/Gt/Poem) *C.S.S.O/Butcher ABC etc Ryo (Dr) *Final Exit/ops-psf/Su19b/Mortify etc Tom (Gt) *Kandarivas Rag (Art) Obliterationオールスターズとも言うべき最強の布陣!個人的には、スウェデス meets グラインドコアなMortifyの流れがあったとはいえFinal ExitのRyo氏が叩くデスメタルバンドって!と興奮したものですが、Bandcampに上がったデモ音源を聴いて悶絶!Ryo氏のタイトなドラムもさることながら、Nal氏の深みのあるグロウル、そしてハエが群がるような腐臭漂う弦楽器隊にも脳みそ揺さぶられまんまとKO。またメンバークレジットされている、Coffins / Bucher ABCのスプリットやグラインドコアの文脈で言えばModorra / Bodybagのジャケットを手がけ、世界的に大ヒットした21世紀版 ウィッカーマンとも評されるホラー映画『ミッドサマー』にも作品を提供したRag氏(=Ragnar Persson氏)がアートワーク担当の"メンバー"として加入していることにも注目。今や映画ファンにも名が知れ渡ったRag氏を起用し、アート界隈におけるオーバーグラウンドとアンダーグラウンドの架け橋をBored Death Metalバンドが担っているということにも思わずニヤリとしてしまいました。 さて肝心なこのリハーサル音源ですが、これがまたすっげーんだ!長野県戸隠の倉庫にて行われたリハーサル音源を、extremynegativeminds = Dr・Ryo氏がマスタリングを行いヘヴィ且つフィルシーな音質に変貌。Voが少し埋もれ気味になっていることが逆に生々しさを感じ、Raw且つLowな素晴らしいミキシングとなっております!楽器トンチンカンな私が演奏技術について言及するほどナンセンスなことはないのですが汗、さすがは幾多のバンドを経験した手練れ集団。リハーサルと言えども安定した演奏をキープしており、このコロナ禍においてライヴ会場に行けなかったり地方在住のデスメタルファンにもこの新バンド・Gravavgravの魅力が十二分に詰まった素晴らしいテイクとなっております。もうズルッズルのブリッブリ、ある年齢を超えた方には分かると思いますが『鈍舞な感がある』というだけで内容は保障されたようなもんです!ブラストビートが炸裂するパートももちろんあるのですが、DerkétaやMythicが好きな方なんかに聴いて頂きたい逸品です! ステッカー、そしてこのコロナ禍においてGt/VoのNal氏が何を思うのかが存分に語られたミニファンジン "Death by Naru"がオマケでつけられている大盤振る舞い! このミニファンジン、読んでいてとても熱くなる&未来に希望が持てる内容でした。皆さん、絶対生き延びてGravavgravのライヴでまた集まりましょう! (Text by ウッチー (Cunts / Napalm Death is Dead))