コメント:(memo) ABNORMALSが結成26年にして、初の単独映像作品をリリース! これまでの活動は、ライブハウスでのショーケースから国内の大型フェスやイベントの出演を果たし、 また、海外では台湾でのライブ出演等さまざまな会場で勃々(ぼつぼつ)たるライブパフォーマンスを繰り広げ、 観衆を惹き付けて来た彼ら。 2013年4月に来日したSUICIDAL TENDENCIESのOPENING ACTを務めた後、まるで充電期間にでも入ったかのように、一切のライブ活動を停止した。 そして同年10月、約半年ぶりのステージとして、満を持して行われた渋谷O-nestでの単独公演。 溜まっていた突き動かす何かを全て吐き出すように、一曲一曲を観客に魅了しては叩きつけ、 バンドは純度の高いレベルのパフォーマンスを見せた。 今回、この単独公演を完全収録したDVDを、自身のレーベルSPIDER RECORDSからリリース! 収録内容は、2011年にリリースされた、それまでのキャリアの集大成ともいえるセルフカバーアルバム、 『HOLYBLIND』によってブラッシュアップされた過去の名曲達から、 現時点での最新オリジナルアルバム『イニシエバイオレント』の楽曲まで。 そして大々的なメンバーチェンジを乗り越え、久しく発表していなかった新曲2曲を含む全19曲。 26年間に及ぶバンドの歴史を、この映像で余すことなく堪能することができる。 90年代、一斉を風靡したパンクムーブメントから出てきた彼らだが、 今の彼らにはもはや『パンク』や『ハードコア』といった肩書きは必要ない。 軸(しんぎ)はぶれていない。 しかし、いちロックバンドとして、広大無辺な大地へ立ち向かっているような。 この日のライブで初披露された新曲『予感』、そして『cruel world』という2曲を聴いて、そんな雰囲気を感じた。 力強く、剥き出しな演奏に脳裏に焼き付く声とメロディ。 バンドの持つスタイリッシュな雰囲気にはファッション方面からも高い支持を得ている。 2014年、今やどのシーンを見てもクロスオーバーの時代だ。 そんな今の時代だからこそ、ABNORMALSというバンドはもっと幅広い層の人達に聴かれるべき音楽であるはずだ。 そして約3年ぶりとなるリリース作品が音源ではなく、映像作品である理由。 楽曲、演奏力、そしてライブパフォーマンス。 26年間という歴史の中で、バンドが培ってきた全てがここにはつまっている。 特に唯一のオリジナルメンバーであるボーカルcomiの高い歌唱力とステージパフォーマンスは、 最近のラウド系ロックバンドのボーカリストとは一線を引くものがある。 まるで目の前の観客に掴みかかっていくかのような凶暴さと音楽に陶酔しきっているかのような妖しげな動き。 力強いシャウトとまっすぐな歌声を自在に使い分け、見る者全ての心を震わせる。 ステージ上にてバンドが創り出す、狂気の中に潜んだポップネスをこの映像から感じ取ることができるはずだ。 今作はバンドのファンだけでなく、全てのロックミュージックリスナーにぜひとも見てもらいたい。 実質ベスト盤的な内容である今作は、これからABNORMALSを知る音楽好きにとっても最高の入り口になっているはずだ。 何度も言う。全てのロックミュージックリスナーにこの映像を見て欲しい。 『名前は知ってる』『昔聴いてた』 そんな方達にもぜひ、今のABNORMALSを見て、そして聴いて欲しい。必ず感じるものがあるはずだから。 これは解説文でも、紹介文でもない。 ただの『いち音楽好き』から、『全ての音楽好き』に対する全力のオススメだ。 つまり言いたいことは 『マジでカッコいいから一回見て』 これだけである。 一人でも多くの音楽好きがこの作品に触れ、 バンドの魅力に気付いてくれることを願ってやまない。 収録曲:1.PARASITE 2.NEVER FIND 3.SET ME FREE 4.アフレイド 5.イニシエバイオレント 6.CRUEL WORLD(新曲)7.ウズベキスタンガン 8.PRIDE 9.BRAND NEW HARMONY 10.DEMON'S COME 11.GOLDEN DAWN IN THE OUTER 12.予感(新曲)13.負け犬のうた 14.BACK TO THE STREET 15.SWALLOW 16.HOLY BLIND 17.荒廃の月 18.LINK OF FIRE 19.JERK MAN