コメント:(memo) ※在庫切れです※●※7インチ+DLコード※ Boris30周年シングルシリーズ第6弾、アルバムから2曲ずつ厳選し、TDマスターまで遡ってリマスタリング。 『Dear』は結成25周年を迎えた2017年にリリースされた作品。前作『NOISE』で確立した、オーガニックでグリッドレスな楽曲の方向性をより深く追求したアルバムであり、『Dear』というタイトルは「25周年記念の贈り物としてリスナーに手渡しでとどけるアルバム」という意味合いとして名付けられたという。 またバンド自身が「制作途上において、もしかしたらこのアルバムが最後になるかもしれないほどの様々な困難があった。そうした状況や心境を乗り越えてこのアルバムを完成させた」と言っているように、このアルバムの通底にあるのは「死」や「終末」のイメージだが、"Heavy"な状況を打破する過程で見た風景と、その向こう側に見出した新たな生や世界が真のテーマである。 今作も成田忍氏との共同サウンドプロデュース。エレクトロニクスを導入しつつも、あくまでオーガニックな響きを重視した音像となっている。そしてリフそのものではなく、リフが放たれた後のサスティーンとそれらが織りなす干渉の波が楽曲の根幹を成しているといっても過言ではない。 今回シングルカットされた「Absolutego」は96年の『Absolutego』と同名だが、これは長い年月を経た今もなお、進化を躊躇わない彼ら自身の姿、態度を示している。 「蜉蝣 -Kagero-」はグリッドレスの極みだ。ライブではWataがギターではなくアコーディオンを演奏するなど聴覚、視覚的にも新しい基軸を取り込んでいた。 このアルバムをリリース後、彼らは述べ10ヶ月に及ぶワールドツアーを敢行。毎夜の演奏では観客のエネルギーと呼応しながら、楽曲は自在に伸縮し、まるで生き物のように変容し拡大していったという。 楽曲自身が発する「曲としてあるべき姿に到達しようとする声」に導かれ、また導いていく。 曲が脱皮と変態を繰り返す以前の”第一形態”と言える姿・響きを今回のシングルカットでも感じてほしい。 ■収録曲:Side A : Absolutego Side B : 蜉蝣 -Kagero-