コメント:(memo) ・※在庫切れです※SOLDOUT!!00年代に消滅したかに思われたパワーバイオレンスを復活させて牽引したのはWeekend Nachosで間違いないと思う。強烈なビートダウンが特徴のサウンドスタイルはこれまでのパワー バイオレンスとは全く違うが、モダンなハードコアが行き過ぎたメタルやモッシュを強調するスタイルであることを考えると自然な流れかもしれない。そうやって紐解くと、今のパワー バイオレンス及びハードコアを構成する要素は「メタル」「モッシュ」「スピード」そして「ブルータル」だと思う。そして、そのスタイルを推し進めた結果、出現したのがHarm Doneで はないだろうか。Harm Doneの一番の特徴は90年代型のデスコアサウンドだと思っていて、90年代のハードコアがメタルとブルータルの表現を競い合う実験によって生まれたサウンドスタ イルを2010年代のメタルとブルータルの表現の実験として帰結した2010年型のデスコア。彼らがパワーバイオレンスやグラインドコアを主張しても、ブラストビートが当たり前の現代で それを受け入れるのはなかなか難しい。しかし、そのデスコアとしか感じられないスタイルを飲み込めるのが現代のパワーバイオレンスの大きな特徴と言えるのかもしれない。そして、 先ほど挙げたパワーバイオレンスを構成する要素がモダンなハードコアと同じでそれらを強調している以上、トータルで2010年のハードコアサウンドを推し進めたスタイルとも言える。 難しい ことを考えずに言えば、2016年に現代のハードコアを象徴するサウンドを知りたければHarm Doneを聴くのが一番の近道。Relapseまで登りつめた偉大なWeekend Nachosと比較する のは酷だけど、まだ一部のマニアにしか知られていないとはいえ広く支持されるポテンシャルを秘めていることを考えると、今、Harm Doneを聴くことは歴史の目撃者なのになれることか もしれない。(千田正憲) --------------------------------- (収録曲) -Abuse / Abused- 1.A Perpetual Wait 2.Sink Again 3.Drifting Away 4.Alone 5.Empire Of Dust 6.Abuse / Abused 7.XY Domination 8.Twice Rather Than Once 9.Two Worlds 10.Intro 11.Wall Of Stone 12.I Am The Mistake 13.Crooked Friendship 14.Big Mouth 15.No Authority But Mine 16.Bitter End 17.Blunder -Hammer Tape '15- 18.Alone 19.Two Worlds 20.No Authority But Mine 21.Boiling Point(SSD COVER) -Self Titled- 22.Intro 23.Lose The Life 24.Hammer Stomp 25.Harm Done 26.Me, Myself & I 27.Valueless Being 28.Let Down