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●一切の停滞を見せない東京ノイズ・アーキテクト:ENDON 無意味な音楽を死体化する再構築プロジェクト第1チャプター総集編 。
■昨年9月に発表した1stフル・アルバム『MAMA』は日本のアンダーグラウンド/ノイズ/エクストリーム・ミュージック・シーンに於ける金字塔だ。プロデューサーにAtsuo(Boris)氏、エンジニアに中村宗一郎(ピース・ミュージック)氏を起用した本作と以降一連のライヴで、ENDONは文字通り自身のスタイルと揺るぎない立ち位置を確立した。その余波は海外まで及び、『MAMA』ヴァイナル・ヴァージョンをもってのワールドワイド・リリースも決定している。
■それと並行し、『MAMA』収録楽曲を先鋭音響家が再構築/リミックスするシリーズ企画『BODIES』も進行していた。限定12EPアナログ盤をフォーマットに、3タイトルで計6組のアーティストが'らしい'解釈でENDON潜在の暴虐さと緻密さを浮き彫りにするコンセプト。本作『BODIES CD』はそのシリーズで発表されたものを中心に、別テイク/新録作を加えた作品。アナログ盤では各面ごとに単体としての色を強調したものだったが、本作は1枚の作品としてのトータル性が最優先された。
■前半はメタリックにロウ・エンドを強調した音圧でENDONの持つ暗黒面を強調。後半は唯一無二の独自解釈が現代版ノー・ウェイヴ的に響くノイズを構築する。相反すると思われがちな両局面が違和感無く共存し、再構築作ながらオリジナル・アルバムとミックスCDの間を行くような独特な仕上がり。
■凶暴なノイズを放つENDONと現代日本を代表するミュージシャン/プロデューサーの合作は、広く世界的に見ても事件性が高い。無意味な音楽をBODIES(死体)に変えるプロジェクトの第1期がここに完成を見る。
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