コメント:(memo)
・今から20年前。世の中はバブル崩壊、インターネット前夜、日本の音楽業界ではロックを喰い物にするバンドブームがようやく終焉・・・。そんな時代にわずか3年にも満たない活動期間にもかかわらず、凄絶な足跡を残したバンドがいた。
年間80本に及ぶ欧米ツアー、下北沢シェルターを中心とした国内での勢力的なライヴ、3年間で70曲を超えた音源制作、そして10カ国の海外レーベルからリリースされたおびただしい数のシングル、アルバム-。
R&Rをあくまで"現在"のものとして独自に再構築、無駄を徹底的に削ぎ落とした約90秒のプリミティブR&Rを速射砲のごとく連発した、日本ロック史に類をみないバンド、それがTEENGENERATEだ。
当時、彼等の既成概念やシステムにとらわれることない活動は、世界中の仲間たちと共鳴しながら大きなうねりを生み出した。しかし日本の音楽メディアは一部を除いて彼等を黙殺、一方海外で彼等は少年たちの人生を変えるほどのスーパーヒーローとなっていた。 あの時代、一体何が起きていたのか?
メンバーや当時の関係者、総勢40人に上る貴重な証言によって彼等の短くも太すぎる足跡を辿るのが本作『GET ACTION!!』である。
監督はTEENGENERATEとそのシーンをリアルタイムで経験した元映画館支配人の近藤順也。撮影・編集はボアダムス(08)、ブラッドサースティ・ブッチャーズ(11)など数多くのロック映画を手掛けてきた鬼才、川口潤が担当。被写体の宣伝のために作られるロック映画が蔓延する中、この最強タッグによる『GET ACTION!!』は本物のロック・ドキュメンタリーとは何かを観る者に問いかける。
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